福岡県における2015年度の温室効果ガス総排出量は5,952万トンで、基準年度に対して6.9%減少し、昨年度は4.8%減少しています。
福岡県の人口シェアは全国の4.0%程度であるのに対し、温室効果ガス総排出量は全国の4.5%を占めています。
福岡県の温室効果ガスの種類別排出内訳では、二酸化炭素が全体の96%を占めています。
二酸化炭素以外では、昨年度比で代替フロン等4ガスのうち、HFCが製品の使用・廃棄に伴ってきく増加しています。
福岡県の温室効果ガス総排出量 (万トンCO2換算)
福岡県のエネルギー消費量(エネルギー転換部門と工業プロセス部門を除く最終エネルギー消費量)に対して、2015年度は570PJで、基準年度に対して2.7%減少し、昨年度に対して0.8%減少しています。
部門別では対基準年度比で家庭部門が7.3%、業務部門が8.6%それぞれ減少しており、対昨年度比では家庭部門が3.7%、業務部門が3.0%減少しています。
福岡県における2015年度の二酸化炭素排出量は5,714万トンで、基準年度に対し7.6%、昨年度に対しても5.2%減少しています。
人口1人当たりの排出量は11.2トン/人で、基準年度から7.7%減少し、昨年度に対しては5.2%減少しています。
■二酸化炭素排出量の推移(部門別) (万トンCO2)
2015年度の民生(家庭)部門の二酸化炭素排出量は668万トンで、二酸化炭素総排出量の11.7%を占めています。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が74%を占めて最も多く、次いでLPガス、灯油、都市ガスとなっています。
基準年度に対しては19.1%、昨年度に対しては12.1%と大きく排出量が減少しています。
2015年度の民生(業務)部門の二酸化炭素排出量は609万トンであり、総排出量の10.7%を占めています。
基準年度に対しては23.1%減少し、昨年度に対しても14.0%減少しています。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が約82%を占めています。
2015年度の運輸部門の二酸化炭素排出量は1,082万トンで、総排出量の18.9%を占めています。
排出源別の内訳は、自動車が85%と最大で、国内航空8%、国内船舶5%、鉄道2%となっています。
排出量を基準年度比でみると、1.9%減少しており、昨年度比も1.0%減少しています。
2015年度の産業部門の二酸化炭素排出量は2,552万トンで、総排出量の44.7%を占めています。このうち約97%が製造業から排出されています。
基準年度に対しては3.5%、昨年度に対しては2.5%減少しています。
2015年度の工業プロセス部門の二酸化炭素排出量は677万トンであり、二酸化炭素総排出量の11.8%を占めています。
基準年度に対しては1.3%減少、昨年度に対しては3.3%減少しています。昨年度比の減少要因は、工業プロセス部門の約90%を占めるセメント製造に伴う排出量の減少が考えられます。
2015年度の廃棄物部門の二酸化炭素排出量は66万トンであり、二酸化炭素総排出量の1.2%を占めています。
排出量内訳をみると、一般廃棄物が約75%、産業廃棄物が25%を占めています。
排出量は基準年度に対して7.9%、昨年度に対しては16.0%減少しています。2015年度は昨年度に比べ、一般廃棄物、産業廃棄物のいずれも排出量が減少しています。