【2014年度】福岡県の温室効果ガス排出量

 
福岡県における2014年度の温室効果ガス総排出量は6,240万トンで、基準年度(1990年度)に対して1.9%増加し、昨年度に対しては2.1%減少しています。
福岡県の人口シェアは全国の4.0%程度であるのに対し、温室効果ガス総排出量は全国の4.6%を占めています。
福岡県の温室効果ガスの種類別排出内訳では、二酸化炭素が全体の約96%を占めています。
二酸化炭素以外では、昨年度比で代替フロン等4ガスがいずれも増加しています。HFCは製品の使用・廃棄、PFC、NF3は製造量の増加、SF6は半導体素子等の加工工程からの排出によるものが主な要因です。
 







 
福岡県のエネルギー消費量(エネルギー転換部門と工業プロセス部門を除く最終エネルギー消費量)は、1990年度が595PJであるのに対し、2014年度は582PJで、この間に2.3%減少しています。また、対昨年度比でみると1.8%減少しています。
部門別では対基準年度比で民生部門(家庭・業務)で約13%、運輸部門で約23%の高い伸び率を示しています。対昨年度比ではいずれも減少しています。





 
福岡県における2014年度の二酸化炭素排出量は5,989万トンで、基準年度(1990年度)に対して2.0%増加し、昨年度に対しては2.5%減少しています。
人口1人当たりの排出量は11.70トン/人で、基準年度から4.6%減少し、昨年度に対しては2.5%減少しています。


   






 2014年度の民生(家庭)部門の二酸化炭素排出量は760万トンで、二酸化炭素総排出量の12.7%を占めています。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が75%を占めて最も多くなっています。
基準年度(1990年度)に対しては57.9%増加し、昨年度に対しては7.9%と大きく排出量が減少しています。
これは、原子力発電の運転停止に伴う電力の排出係数の変動が大きく影響しています。

                
                            



 2014年度の民生(業務)部門の二酸化炭素排出量は708万トンで、総排出量の11.8%を占めています。
基準年度(1990年度)に対しては46.8%増加し、昨年度に対しては10.6%減少しています。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が約84%を占めています。
           



 



 2014年度の運輸部門の二酸化炭素排出量は1,108万トンで、総排出量の18.5%を占めています。
排出源別の内訳は、自動車が85%と最大で、国内航空8%、国内船舶5%、鉄道2%となっています。
排出量を基準年度比でみると、23.3%増加しており、伸び率としては国内航空、自動車、鉄道の順で大きくなっています。
昨年度比では1.0%減少しています。
            
     

    

 2014年度の産業部門の二酸化炭素排出量は2,675万トンで、総排出量の44.7%を占めています。このうち96%が製造業から排出されています。
基準年度(1990年度)に対しては11.3%減少し、昨年度(2013年度)に対しては0.6%減少しています。
昨年度比で業種別に見ると、食料品、鉄鋼業、輸送用機械が増加し、化学工業、窯業・土石業と電気機械が減少しています。燃料別に見ると、石炭は近年は横ばいで、電気は緩やかな減少傾向にあったが、2010年度から増加し、2014年度は基準年殿9.3%なっています。石油系燃料が2009年度から減少しています。
       
              
     
     




 2014年度の工業プロセス部門の二酸化炭素排出量は592万トンであり、二酸化炭素総排出量の9.9%を占めています。
基準年度(1990年度)に対しては32.4%減少し、昨年度(2013年度)に対しては2.1%増加しています。基準年度比の減少要因としては、工業プロセス部門の約89%を占めるセメント製造に伴う排出量の減少と、アンモニア製造での二酸化炭素排出がなくなったことが考えられます。

   


 2014年度の廃棄物部門の二酸化炭素排出量は77万トンでした。これは二酸化炭素総排出量の1.3%を占めています。
排出量内訳をみると、一般廃棄物が69%、産業廃棄物が31%を占めています。
排出量は基準年度(1990年度)に対して33.2%増加し、昨年度(2013年度)に対しては9.8%増加しています。特に2014年度は産業廃棄物による排出量が増加しています。
 
   



 
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