【2013年度】福岡県の温室効果ガス排出量

 
福岡県における2013年度の温室効果ガス総排出量は6,376万トンで、基準年度(1990年度、但し、HFC、PFC及びSF6は1995年度)に対して4.2%増加し、昨年度(2012年度)に対しては0.7%減少しています。
新たに温室効果ガスに加えられた三フッ化窒素の排出量は0.03万トンで、代替フロンガス全体の0.02%と少ない結果となっています。
福岡県の人口シェアは全国の4%程度であるのに対し、温室効果ガス総排出量は全国の4.5%を占めています。
福岡県の温室効果ガスの種類別排出内訳は、二酸化炭素が全体の約96%を占めています。





 
 
福岡県のエネルギー消費量(エネルギー転換部門と工業プロセス部門を除く最終エネルギー消費量)は、1990年度が595PJであるのに対し、2013年度は593PJで、この間に0.5%減少しています。また、対昨年度比(2012年度)でみると1.6%減少しています。
部門別では対基準年度比(1990年度)で民生部門(家庭・業務)、運輸部門で約15%~24%の高い伸び率を示しています。対昨年度比では、運輸部門以外はいずれも約1~3%減少しています。




 
福岡県における2013年度の二酸化炭素排出量は6,143万トンで、基準年度(1990年度)に対して4.6%増加し、昨年度(2012年度)に対しては1.1%減少しています。
人口1人当たりの排出量は12.01トン/人で、基準年度から2.0%減少し、昨年度に対しては1.2%減少しています。

   

 
 
2013年度の民生(家庭)部門の二酸化炭素排出量は825万トンでした。これは二酸化炭素総排出量の13.5%を占めています。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が76%を占めて最も多くなっています。
基準年度(1990年度)に対しては71.5%増加し、昨年度(2012年度)に対しては0.8%と大きく排出量が増加しています。これは、原子力発電の運転停止で、電力の排出係数が上昇し、2011年度と比べて更に約17%増大(0.525→0.613㎏CO2/kWh)したことが大きく影響しています。


                
                        


     
2013年度の民生(業務)部門の二酸化炭素排出量は792万トンでした。これは総排出量の12.9%を占めています。
基準年度(1990年度)に対しては64.1%、昨年度(2012年度)に対しては0.1%排出量が減少しています。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が約85%を占めています。

         
 


2013年度の運輸部門の二酸化炭素排出量は1,119万トンで、総排出量の18.2%を占めています。
排出源別の内訳は、自動車が84%と最大で、国内航空9%、国内船舶5%、鉄道2%となっています。
排出量を基準年度比でみると、24.5%増加しており、伸び率としては国内航空、自動車、鉄道の順で大きくなっています。
昨年度比(2012年度)で1.4%増加しています。
2013年度の自動車の二酸化炭素排出量は946万トンで、基準年度(1990年度)に対して24.4%増加し、昨年度に対しては0.8%増加しています。
基準年度からの増加要因は、自動車の保有台数が年々増加しているためと考えられます。特に、燃費の良い軽自動車が増加し、その分自家用乗用車が減少傾向にあります。
昨年度からは自家用乗用車、営業用乗用車・貨物車、軽乗用車が微減で、その他車両は微増であり、全体的な変化は少なくなっています。
燃料別排出量はガソリン63%、軽油36%、LPガス1%となっています。
 
            
     
    

 2013年度の産業部門の二酸化炭素排出量は2,691万トンで、総排出量の43.8%を占めています。このうち96%が製造業から排出されています。
基準年度(1990年度)に対しては10.8%減少し、昨年度(2012年度)に対しては2.8%減少しています。
基準年度からの排出量は9.5%減少していますが、業種別にみると、食料品、化学工業が減少し、窯業・土石業と鉄鋼業はほぼ横ばいの傾向、電気機械は47.4%、輸送用機械は95.2%増加しています。燃料別にみると、石炭は近年は横ばいで、電気は緩やかな減少傾向にあったのが、2010年度から増加し、2013年度は基準年度の116.1%になっています。石油系燃料が2009年度から減少しています。


       
              
     
     


 2013年度の工業工プロセス部門の二酸化炭素排出量は580万トンであり、二酸化炭素総排出量の9.4%を占めています。
基準年度(1990年度)に対しては33.9%減少し、昨年度(2012年度)に対しては0.2%増加しています。基準年度比の減少要因としては、工業プロセス部門の約89%を占めるセメント製造に伴う排出量の減少と、アンモニア製造での二酸化炭素排出がなくなったことが考えられます。


   


 2013年度の廃棄物部門の二酸化炭素排出量は70万トンでした。これは二酸化炭素総排出量の1.1%を占めています。
排出量内訳をみると、一般廃棄物が74%、産業廃棄物が26%を占めています。
排出量は基準年度(1990年度)に対して21.3%増加し、昨年度(2012年度)に対しては0.4%増加しています。

 
   
 


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