【2010年度】福岡県の温室効果ガス排出量


 福岡県における2010年度の温室効果ガス総排出量は5,981万トンで、基準年度(1990年度ただし、HFCPFC及びSFは1995年度)に対して2.3%減少し、前年度(2009年度)に対しては8.1%増加しています。
全国の総排出量の4.8%を占め、人口シェアは4%程度です。
温室効果ガスの種類別排出内訳は、二酸化炭素が全体の96.9%を占めています


 

福岡県のエネルギー消費量(エネルギー転換部門と工業プロセス部門を除く最終エネルギー消費量)は、1990年度が595PJ、2010年度は625PJで、この間に5.0%増加し、対前年度比でみるとこの1年間で4.4%増加しています。
部門別では民生部門の家庭と業務、運輸部門で約21%~28%(対基準年度比)の高い伸び率を示しています。なお、対前年度比では、運輸部門が4.0%減少しましたが、その他の各部門では約2%~9%増加しています。



 
福岡県における2010年度の二酸化炭素排出量は5,795万トンで、基準年度(1990年度)に対して1.3%減少し、前年度(2009年度)に対しては8.3%増加しています。
人口1人当たりの排出量は11.48トン/人で、基準年度から6.4%減少し、前年度(2009年度)に対しては8.2%増加しています。





2010年度の二酸化炭素排出量は614万トンで、二酸化炭素総排出量の10.6%を占めています。
基準年度に対しては27.6%増加し、前年度に対しては6.5%排出量が増加しました。
世帯数の伸び率は、基準年度に対して31.6%、前年度からは1.0%増加しています。
2010年度の県内都市部(福岡市)の冷房度日は601度日(2009年度は422度日)、暖房度日は875度日(2009年度は713度日)で、前年度と比べると猛暑厳冬の年であり、気象条件が冷暖房用エネルギー需要量の増加要因となっています。



 

 2010年度の二酸化炭素排出量は590トンであり、全排出量の10.2%を占めています。
基準年度に対しては22.2%、前年度に対しては7.6%排出量が増加しています。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が76%を占めています。
計画年度からの排出量の減少要因としては、石油系燃料が減少し、電気、ガス系燃料が増加していることから、石油系燃料から電気、ガス系燃料への転換が考えられます。また、エネルギー消費量原単位が減少傾向で推移していることから、オフィス等における省エネルギー対策が推進しているものと考えられます。



 

2010年度の二酸化炭素排出量は1,089万トンで、全排出量の18.8%を占めています。
排出源別の内訳は、自動車が86%と最大で、国内航空7%、国内船舶5%、鉄道2%となっています。
排出量を基準年度比でみると、21.1%増加しており、伸び率としては自動車と国内航空が大きくなっています。
前年度比(2009年度)の排出量は、3.9%減少しています。
基準年度からの増加の要因は、自動車の保有台数が年々増加しているためと考えられます。特に、自家用乗用車と軽乗用車からの排出量が増加しています。
一方、前年度からは微減しましたが、全体的な変化はわずかです。内訳では、燃費の良い軽自動車が増加し、その分自家用乗用車が減少傾向にあります。
燃料別排出量はガソリン63%、軽油35%、LPガス2%となっています。

 



2010年度の二酸化炭素排出量は2,804万トンで、全排出量の48.4%を占めています。このうち97%が製造業から排出されています。
基準年度に対しては7.0%減少し、前年度(2009年度)に対しては16.1%増加しています。
製造業の排出量内訳をみると、業種別では鉄鋼業、窯業・土石業、化学工業の3業種で90%排出しています。燃料別では石炭と石炭系燃料が65%を占めています。
基準年度からの減少要因は、活動要因(製造品出荷額)が55万トン増加したものの、CO2排出原単位要因が26万トン、燃料転換等によるエネルギー消費原単位要因(製造品出荷額当たりのエネルギー消費量)が171万トンと、共に減少したためです。
 
   


製造・加工プロセスからの二酸化炭素排出量は2010年度で577万トンであり、二酸化炭素総排出量の9.96%を占めています。
基準年度に対しては34.1%減少し、前年度に対しては0.7%増加しています。基準年度比の減少要因としては、工業プロセス部門の88%を占めるセメント製造に伴う排出量の減少と、アンモニア製造に伴う二酸化炭素排出がなくなったことが考えられます。




2010年度の二酸化炭素排出量は72万トンでした。これは二酸化炭素総排出量の1.2%を占めています。
排出量内訳をみると、一般廃棄物が68%、産業廃棄物が32%を占めています。
排出量は基準年度に対して25.0%、前年度に対しては2.5%増加しています。
 

 

エコふぁみ