【2007年度】福岡県の温室効果ガス排出量


福岡県における2007年度の温室効果ガス総排出量は6,299万トンで、基準年度(1990年度ただし、HFC、PFC及びSF は1995年度)に対して3%、前年度(2006年度)に対しては5%増加しています。
全国の総排出量の4.6%を占め、人口シェア(3.9%)を上回っています。
温室効果ガスの種類別排出内訳は、二酸化炭素が全体の97%を占めています。






福岡県のエネルギー消費量(エネルギー転換部門と工業プロセス部門を除く最終エネルギー消費量)は、1990年度が595PJ、2007年度は680PJで、この間に14%増加し、対前年度比でみるとこの1年間で7%増加しています。
部門別では民生部門の家庭と業務、運輸部門で30%以上(対基準年度比)の高い伸び率を示しています。



福岡県における2007年度の二酸化炭素排出量は6,128万トンで、基準年度(1990年度)に対して4%、前年度(2006年度)に対しては5%増加しています。
人口1人当たりの排出量は12.16トン/人で、基準年度から0.8%減少していて、前年度(2006年度)に対しては5%増加しています。



本県には各地にエネルギー多消費型産業が集積し、また、国内有数のセメント生産県であることを反映して、産業部門と工業プロセス部門の2部門で、全体の59%を占める排出構造となっています。
部門ごとの排出量は、民生(家庭系、業務系)部門、運輸部門、廃棄物部門が経年的に増加を続け、産業部門、工業プロセス部門、エネルギー転換部門については減少の横ばい傾向にあります。





2007年度の二酸化炭素排出量は623万トンで、全排出量の10%を占めています。2007年度の二酸化炭素排出量は、基準年度と比べると29%(142万トン)、対前年度比では3%(20万トン)増加しました。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が61%と半数以上を占めています。
2007年度の二酸化炭素排出量は、基準年度と比べると29%(142万トン)、対前年度比では3%(20万トン)増加しました。
基準年度からの主な増加要因は、活動量要因(世帯数の増加)が131万トンと大きく、家電製品の普及、大型化によりエネルギー消費原単位要因(世帯当たりのエネルギー消費量)も16万トン増加したためです。




2007年度の二酸化炭素排出量は616万トンで、全排出量の10%を占めています。2007年度の二酸化炭素排出量は、基準年度と比べると28%(133万トン)、対前年度比では4%(22万トン)増加しました。
エネルギー種別の排出量内訳は、電気が75%を占めています。
2007年度の二酸化炭素排出量は、基準年度と比べると28%(133万トン)、対前年度比では4%(22万トン)増加しました。
基準年度からの増加要因は、活動量要因(事業所等の延べ床面積の増加)によるものが179万トン と大きくなっています。




2007年度の二酸化炭素排出量は1,193万トンで、全排出量の19%を占めています。
排出源別の内訳は、自動車が84%と最大で、国内航空8%、国内船舶6%、鉄道2%となっています。
基準年度に対しては33%排出量が増加しており、伸び率としては国内航空が大きくなっています。
前年度(2006年度)に対しては、5%排出量が増加しています。
基準年度からの増加の要因は、自動車の保有台数が年々増加しているためであり、特に保有台数の増加が顕著な自家用乗用車と軽乗用車からの排出量が増加しています。一方前年度からの増加の要因は、自家用乗用車の総走行量が増加したことによるものです。
燃料別排出量はガソリン62%、軽油37%、LPガス1%となっています。

 




2007年度の二酸化炭素排出量は2,905万トンで、全排出量の47%を占めています。このうち96%が製造業から排出されています。
基準年度に対しては4%減少し、前年度(2006年度)に対しては7%増加しています。
製造業の排出量内訳をみると、業種別では鉄鋼業、窯業・土石業、化学工業の3業種で89%排出しています。燃料別では石炭と石炭系燃料が6割を占めています。
基準年度からの減少要因は、燃料転換等によるエネルギー消費原単位要因(製造品出荷額当たりのエネルギー消費量)とCO排出原単位要因分がそれぞれ169万トン、191万トン減少し、活動量要因(製造品出荷額)の増加分(316万トン増)を上回っているためです。




製造・加工プロセスからの二酸化炭素排出量は2007年度で659万トンあり、全排出量の11%を占めています。
基準年度に対しては23%減少し、前年度に対しては2%増加しています。これは工業プロセス部門の85%を占めるセメント製造の排出量推移による影響が大きく、セメント製造量が基準年度からは減少しているものの、前年度からは増加していることによるものです。




2007年度の二酸化炭素排出量は77万トンで、全排出量1.3%を占めています。
排出量の内訳は、一般廃棄物が70%、産業廃棄物が30%となっており、福岡県は産業廃棄物の割合が全国よりも小さくなっています。
排出量は基準年度に対して34%増加し、前年度に対しては0.5%減少しています。


 

エコふぁみ