環境研究総合推進費1-2401、国立環境研究所 気候危機対応研究イニシアティブ
ウェビナー「二酸化炭素除去技術CDRの課題と可能性~「1.5℃目標」達成に向けて」
●日時:3月26日(水) 15:00-17:00 Zoomによるオンライン配信
●登録は
こちら(外部サイトへリンク)から
※定員500名とさせて頂きます。
※登録された方に、当日のzoomのURLをお知らせします。
【概要】
2015年に採択された「パリ協定」は、地球温暖化による世界の平均気温上昇を工業化前と比べて「2.0℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力をする」という目標(1.5℃目標)を掲げました。1.5℃目標の達成には、温室効果ガスの排出を削減するだけでは十分ではなく、二酸化炭素除去技術(CDR:Carbon Dioxide Removal)を用いて、大気中から二酸化炭素を大規模に吸収する必要があるとされています。
CDR技術の導入は、私たちの社会や経済、そして環境にどのような影響をもたらすのでしょうか?環境研究総合推進費課題1-2401「世界を対象とした1.5℃気候安定化目標下の二酸化炭素除去の選択肢とその含意」の研究メンバーは、1.5℃目標の達成が可能な2100年までの排出パスを示しつつ、CDR技術をさまざまな想定下で導入した場合の将来シナリオでは、エネルギーや土地利用、経済の状態がどのように変化するのか、さらには社会や経済、環境がどのような影響を受けるのかを分析しています。
本ウェビナーは環境研究総合推進費課題1-2401メンバーらが登壇し、CDR技術の可能性と課題をより良く理解してもらうことを目的として企画しました。1.5℃目標の達成とCDR技術について解説した上で、さまざまな分野を専門とする研究者らによるディスカッションを通じて、CDRの技術的な事柄や生物多様性への影響、社会的インパクトなどについて、皆様からのご質問やご意見にも答えながら、共に理解を深めます。
パネリスト
朝山慎一郎(国立環境研究所)・大城賢(京都大学)・大橋春香(森林総合研究所)・白木裕斗(名古屋大学)・杉山昌広(東京大学)・土屋一彬(国立環境研究所)・長谷川知子(立命館大学)・平田晶子(森林総合研究所)
【プログラム】
•15:00 オープニング …高橋潔(国立環境研究所)
•15:05 「脱炭素と二酸化炭素除去技術」 …藤森真一郎(京都大学)
•15:35 ディスカッション 進行:江守正多(東京大学)
話題1:工業技術的CDRの選択肢、効果、ポテンシャル、費用、課題等
…白木・大城
話題2:土地利用関連CDRの選択肢、効果、ポテンシャル、費用、課題等(生物多様性、食料安全保障、公平性などの持続可能性への含意など)
…大橋・平田・土屋・長谷川
話題3:脱炭素のためのCDR利用の社会的側面(ガバナンス、日本のNDCや2050年ネットゼロとの関わり)
…朝山・杉山
•16:55 クロージング…藤森
【主催】
・環境研究総合推進費1-2401
「世界を対象とした1.5℃気候安定化目標下の二酸化炭素除去の選択肢とその含意」
・国⽴環境研究所 気候危機対応研究イニシアティブ