冷蔵庫は1日24時間、365日稼働するため、家電の中でも消費電力が最大で、全体の14.2%を占めています。ライフスタイルに合わせて容量や特徴を選ぶことで、大幅な省エネが期待できます。
1. 冷蔵庫製品の選び方 2. 冷蔵庫の効果的な使い方 3. 冷蔵庫の使用台数の減らし方 |
1. 冷蔵庫の対策 2. 元をとれる? |
※以下は、家庭の省エネ徹底ガイド、省エネ性能カタログ2015年冬版、2019年版(経済産業省 資源エネルギー庁)、省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」等を参考に一部加筆して作成しています。
● 年間消費電力の推移(目安)について(401~450L)。
一般的に、容積が大きいほど年間消費電力量は大きくなりますが、インバーター制御や真空断熱材を導入した製品は、省エネ性が高くなっています。
● 電気冷蔵庫の年間消費電力量の推移(kWh/年)
※画像をクリックすると拡大してご覧頂けます。
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※以下は、家庭の省エネ徹底ガイド、省エネ性能カタログ2015年冬版、2019年版(経済産業省 資源エネルギー庁)、省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」等を参考に一部加筆して作成しています。
開閉が多いと冷気が逃げて、冷やすために余分なエネルギーが消費されてしまいます。
ドアの開閉を少なくするため、お茶などの飲み物は、魔法瓶に入れるなど、保存方法の工夫も冷蔵庫の省エネにつながります。
麦茶やカレー、シチューなど、温かいものをそのまま冷蔵庫へ入れていませんか? 熱いものを入れると、庫内温度が上昇し冷やすために余分なエネルギーが消費されるので注意して下さい。 |
食品を詰め込みすぎると、冷気の流れが悪くなって、庫内が均一に冷えなくなる上、余分な電気を消費します。冷蔵庫の中を整理し、庫内が見渡せるようにしましょう。 食べ残した食品が、冷蔵庫の奥で眠っていませんか?「とりあえず保存」は、結局食べずに捨てられることが多いようなので、注意して下さい。 また、保存方法を確認し、常温で保存ができるもの(未開封の缶詰、びん詰、調味料)は、冷蔵庫から外へ出しましょう。 |
庫内の室温を控えめに設定すると消費電力量が少なくなりますので、設定が「強」になっていたら「中」や「弱」にすると省エネになります。ただし、食品の傷みには注意して下さい。 |
ドアのパッキンが古くなっていると、隙間から冷気が漏れて消費電力が増加します。
名刺などをはさんでズリ落ちる場合、パッキンを取り換えることで省エネにつながります。
冷蔵庫の周囲に隙間が無い状態で設置すると、放熱しにくくなり、余分な電気を消費してしまいます。
冷蔵庫の周囲に適当な空間を空けて設置するようにしましょう。
庫内にある冷気の吹き出し口の前に物を置くと庫内温度が下がりにくくなることがあります。 吹き出し口の位置を確認し、すぐ前に物を置かないようにしましょう。 |
冷蔵庫の背面などの放熱部分にホコリがたまると、庫内がうまく冷えず、消費電力が増えることがあります。定期的に清掃をすることで、省エネにつながります。 |
うちエコ診断の実施結果(令和1年度)から、約1割の世帯が2台以上の冷蔵庫を保有していることが分かりました。使用年数や必要性を考え、できるだけ使用台数を減らしましょう。
家庭で最も電気を消費する製品は「冷蔵庫」です。一度、設置したら1日24時間365日約10年間ずっと使い続けるため、冷蔵庫の節電対策は最も重要です。
現在2台以上の冷蔵庫を使用しているご家庭では、以前は家族数や仕事の関係で必要だったと思います。しかし、家族数が減り、環境も変わったのに「捨てるのがもったいないから使っている」としたら、エネルギーの無駄遣いをしているかもしれません。
現在のライフスタイルに照らし合わせ、本当にもう1台が必要なのかを考えてみましょう。
10年を超えていれば電気代の面から買換え時期です。2台から1台にする、古い2台を、少し大型タイプの省エネ型冷蔵庫1台に買換えることなどをお薦めします。
小型冷蔵庫1台を止めると年間“1万8千円”電気代が安くなるという事例もあります。(診断編参照)。
うちエコ診断ソフトを使い冷蔵庫の対策を検討した場合の活用例をご紹介します。
※ 「うちエコ診断ソフト」とは、環境省が作成した家庭向けの省エネ診断ツールです。
詳しくはコチラをご覧ください。 うちエコ診断トップページ >>
画面左側には1~9の冷蔵庫の対策メニューが提案されています。
自分のライフスタイルに合った対策を検討します。
画面左側: 対策メニューの提案
・ 冷蔵庫の対策メニューの提案 (1番~9番)
・ 縦軸: CO2削減効果
・ 横軸: 費用 (元がとれる?)
「負担」側に近い場合、出費金額が高い対策
「お得」側に近い場合、出費金額が低い、あるいは出費を伴わない対策
画面右側: 対策メニューの選択
・ 対策メニューから選んだ項目と、その関連情報
9の対策メニューの中から実現可能なものを選択します
画面の右側を見てみましょう
冷蔵庫の対策画面の右上のボタン「元をとれる?」から、製品の買換えが有効なのかを試算出来ます。
省エネ型冷蔵庫に買換えた場合、何年で元がとれるのか、どれだけ「お得」なのかがグラフ形式で表示出来ます。
「元をとれる?」の画面を詳しく見てみましょう